毎回欠かさずたった一人の傍聴

 日本の国会に衆参二つの議会があることは周知の通り。長年、参議院は衆議院のコピーだとか、無用論が横行してきた。そのため自ら改革を、と参議院は独自に決算重視やODA監視に尽力してきた。その成果は着実に実っている。今日10時からNHKで放映された17年度決算についての本会議もその一端であろう。ただ、これを聴いた限りでは、落胆するしかない。あまりにも質問する方も答える方も淡々としすぎており、全く盛り上がりを欠いていた。これでは国民を失望させるだけ。

 呆れ果てるしかない様々な公務員の無駄使いなどを指摘されても、首相以下各大臣は言葉少なく事実めいたことを述べるのみでは、血が通わない。所詮一方通行の本会議だからということだろうが、それならテレビ中継などしない方がいいのではないか。

 私の知人で自分の住む町の議会の本会議を、ここ十年近く毎回欠かさずに傍聴した人がいる。いつも殆んどたった一人だった。さきの市町合併により、町議会はなくなったのだが、最終日に議長から異例の称賛の呼び掛けが傍聴席にいるその知人になされた。議場の議員たちから拍手があがった。いい話だと思う。さぞかし退屈だったと思うが、その忍耐力には感心する。

 議会人はこうしたまなざしを持つ人が増えることによって、育ち行くに違いない。

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