百年先の新たな国家像をどうつくっていくか

 午後から衆議院本会議で政府4演説。安倍総理の姿勢方針演説で注目されたのは、冒頭で「次の百年の時代の荒波に耐えうる新たな国家像を描いて行くことこそが私の使命」と述べたこと。その理由は「憲法を頂点とした、行政システム、教育、経済、雇用、国と地方の関係、外交・安全保障など基本的枠組みの多くが、21世紀の時代の変化についていけなくなっている」からだ、と。この認識は共有できる。意気や大いに良しとしたい。ただ、そのためにどう新たな枠組みをつくるかについて具体的なイメージがわくだけの言及がなかったのは気になる。一箇所、「魅力ある地方の創出」のくだりで、「国が地方のやることを考え、押し付けるという、戦後続いてきたやり方は、もはや捨て去るべきだ」と述べただけ。新たな変化についていくための処方箋がもっと大胆に示されるべきではなかったか。

 実は昨夜出席した学者との勉強会で、私の憲法論議についての現状報告に対して、「国家論がない憲法議論ではどうしようもない」「5年も6年も憲法の議論をして、未だに全面改正か、加憲かなどといっているようでは、潮時を見失う」などと手厳しい評価をいただいた。安倍さんは憲法改正に積極的なのだから、今こそ流れを一気に推し進めよという論者が多かったのが印象に残る。今日の演説のむすびで、「新しい国創りに向け、国の姿、かたちを語る憲法の改正についての議論を深めるべき」だと述べつつ、「日本国憲法の改正手続に関する法律案」の今国会での成立を強く期待します」と明言した。あるべき国家像を示す責任は当然私にもある。

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