昨日の政府4演説のうち、麻生外相の演説の感想を。戦後の日本外交は 1)日米同盟、2)国際協調、3)近隣アジア諸国重視の3本柱。これに加えて、4本目の柱として「自由と繁栄の弧」を作ることをあげたのが注目される。これは明らかに米国が目指す「不安定の弧」を解消するための米軍再編と相符合する。日本外交の柱としては、いささか趣を異にしていないか。4本目の柱というより、3本柱から産み出される当面の行動指針という位置付けがふさわしいように思われる。
イラクの後遺症に苦しむ米国の同盟国として注目される発言があった。「航空自衛隊の活動が続くイラクでは、治安の改善が最優先課題」としたうえで、支援を惜しまず、積極的に関与すると述べたのだ。ここは、最大の課題だけに今少し具体的方途をきかせてほしい。
「主張する外交」が売りの外相だが、情報の収集と分析の更なる強化に加え、日本の主張に耳を傾けさせるために、ポップカルチャー、サブカルチャーの活用をあげたのは、漫画本を大量に読むこの人らしい主張だ。安倍首相の新たな国家像の外交版が聴けなかったのは、ないものねだりだろうか。
Posted on 07.01.27 by AKAMATSU Masao
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