「老骨と病躯にむちうって、これからも頑張りたい」―第22回正論大賞を受賞した佐々淳行さんの弁だ。危機管理の分野の第一人者といえば、この人をおいてほかにいない。警察庁を振出しに、防衛庁を経て初代内閣安全保障室長に就任。この間に、東大闘争、連合赤軍あさま山荘事件を陣頭指揮したことで、つとに知られる。その佐々さんは、産経新聞紙上の「正論」を軸にして言論活動を展開。昨21日に贈呈式が行われたので、でかけた。
今から5年ほど前、「佐々さんを囲んで危機管理、安全保障の勉強会をするから、君もこないか」と額賀福志郎氏(前防衛庁長官)から声をかけられたのが、私との関係の始まりだった。月に一回ずつ半年ほど続けられた会は実に楽しかった。文字通り勉強になった。後に、私が姫路で講演会を開いた際に、講師を引き受けてくれたのも、この時のご縁がきっかけだった。「公明党が理解してくれたからこそ有事法制が日の目を見た、赤松さんのお陰だ」と冒頭で挨拶していただいた。公明党はいわゆる右の勢力との馴染みが少なく、私が先鞭をつけた格好になっていたため、面はゆい思いがしたものだ。
久しぶりに会った佐々さんは、杖を携えての登場だった。77歳とまだ若いのに、体調はそうよくなさそうに見えた。佐々さんがからんで、首都圏の危機管理対応を東京都と神奈川県とで日常的に研究していることもあり、石原慎太郎都知事が挨拶をした。「佐々さんは危機管理を専門としながら、自身の管理ができない。その証拠にいつも話が長い。ところが今日は短かった」と切りだしたので、場内爆笑となった。確に私の会でも話は長かった。予定の時間を優に超えてなお延々と話され、はらはらしたものだ。
お祝いには、日本中のこの分野の関係者が駆けつけた感さえするほどで壮観だった。産経「正論」は、いわゆる右寄り論客に発表の場を提供しているだけに、この日も錚々たる「保守派」が勢揃い。国会議員は眺めたところ、私ともう一人だけ。この分野に関わって10数年。学者、評論家など大勢の顔見知りの専門家と出会え、楽しいひとときだった。
Posted on 07.02.22 by AKAMATSU Masao
Filed under: 赤松正雄のブログ

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