昨日の本会議では、イラク特措法の2年延長を求める改正法案と民主党が出してきた、法律そのものを廃止する法案の双方の審議が始まった。2003年の3月20日にイラクに米軍が侵攻していらい4年。サマワでの人道復興支援に取り組んできた陸上自衛隊はその任務を終えて既に帰国しているが、航空自衛隊は未だバグダッドなどへの輸送任務についており、それをあと2年引き続きやろうというもの。民主党など野党は、最早イラクにかかわる正当性そのものが崩壊しており、直ちに撤退すべきだという。イラクからの撤退は、米国自身がいつすべきか、今、判断に迷っているとみられる。湾岸戦争いらいの「終わりなき戦争」(山内昌之東大教授)状況に白黒をつけるために、米軍が本格的に介入した選択は成功したかにみえたものの、その後のイラクのネーションビルディング(国づくり)のかかわり方には失敗した。今が米国にとって一番苦しい時とみる。同盟関係にある日本が、パートナーが悩みのさなかにあるときに、”対米追随”はよくないなどといって、安易に見捨てることができるだろうか。
本会議場はきわめて静かな雰囲気が漂っていた。共産党席からの多少の野次はあったものの、民主党席は奇妙なほどおとなしく、これが激しい対決法案の審議なのだろうかとの感じさえした。一昨日の沖縄における参議院補選の与党の勝利が影響しているのか、はたまた民主党がイラク事態の現状に鑑み、本音では法そのものの廃止など端から無理だと思ってるのか。今日は与党の質問は自民党が代表し、公明党からは誰も立たなかった。外交・防衛の分野では理想は理想として、どこまでもリアリズムに徹しないとならない。その点を強調し、日米同盟の軍事的、文化的側面の歴史的意義を訴えた、先日の私の本会議での演説は、このテーマでも生きてくると思う。そのことを思いながら、議場をあとにしたら、ちょうど小泉前総理と鉢合わせした。「どうも」と会釈すると、「この間の君の演説良かったよ」と褒めてくれた。「ありがとうございます。(前)総理にそう言って頂くと嬉しいですね」と、あれこれいわずに正直にお礼を述べた。
Posted on 07.04.25 by AKAMATSU Masao
Filed under: 赤松正雄のブログ

Leave a Reply