「国選弁護士の報酬が少ないというんはほんまや。わしら、テレビに出ると、10万円ぐらいすぐくれよるからなあ。そやけど、もう一つの行政書士のは難しいなあ。国会議員はどっちの意見も聞かんとあかんからなぁ」―自民党の先輩議員の挨拶には大笑い。いつもながらの率直なもの言いで、事の正否はともかくとして、与野党を問わず受ける内容でした。先日開かれた兵庫県弁護士会の政治連盟結成記念の懇親会での場でのことです。
会は二部構成で、懇親会にさきだって開かれた一部では、弁護士会から国会議員への要望を聴き、意見交換をするためのものでした。
要望の一つは、起訴された被告が経済的な理由などで弁護人を付けられない場合に、国の費用で弁護士を選任する国選弁護は、その報酬が低すぎるのでもっと増額が必要だというもの。もう一つは、役所に提出する許認可等の申請書類の作成を主な業務とする行政書士について、官公署などに対する聴聞・弁明の代理権限を与えるべきではないというものでした。14万2000円の報酬が低いのかどうかについて、確信は持てませんが、足らずは担当弁護士の持ち出しだというのは本当なのでしょう。弁護士業界も大変だとは聞いてはいましたが、改めて実感を持ったしだいです。
行政書士をめぐる問題については司法書士会からも弁護士会と同様の要求を受けています。弁護士法72条の法律事務の観点からすれば、その言い分は正当なのでしょう。ただ、意見交換の中で、過疎地域の代議士から、田舎では弁護士が足らず、その代理的行為を”頼れる街の法律家”である行政書士がするのは許容できるとの見方が提示されたのには共感するものがありました。その後、「弁護士数が足りてる、いや足らない」との論議がなされましたが、医師不足問題との類似性を感じたしだいです。
Posted on 07.06.27 by AKAMATSU Masao
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