憲法記念日―肝心なところで議論をしない民主党の不思議

 今年の憲法記念日は例年と全く違った状況下で迎えることになりました。昨年は憲法改正の手続きのための国民投票法が審議される真っ只中で迎え、それなりの高揚感がありました。その後同法は成立を見ながらも、参議院選挙結果での衆参ねじれ現象ゆえというべきか、設置が義務付けられているはずの憲法審議会さえ、たな晒しなのです。つまり、憲法論議は開店休業状態に喩えられる状態なのです。

 私は昨年までの国会の議論で、憲法審査会の場で少なくとも3年間かけて、現行憲法の施行状況の徹底調査を行うべきだと主張しました。いわゆる改憲派は既に論点は出尽くしており、その必要は今さらなしとの立場でしたし、護憲派はまた改憲の土俵に利用されたくないとの意向から消極的な姿勢が目立ちました。もともと2年だった法施行までの準備期間を1年間増やさせたのは、ひとえに憲法をめぐっての国民的大議論のためにはそれだけの時間が必要だと思ったのです。民主党などのサボタージュで何もしないまま時間だけが過ぎていく始末で、既に貴重な時間が浪費されてしまっています。残念なことです。

 民主党はおかしな政党で、道路特定財源をめぐる衆議院予算委員会での議論でもきわめて鋭い論陣を張っておきながら、肝心の参議院では殆どその議論をしてこようとはしませんでした。引き続き参議院でもあのような議論を展開しておけば、世論は確実に民主党を評価するのに、審議拒否を続けるのではもったいないことこのうえない、と他党のことながら心配してしまいます。憲法についてもいまこそあらゆる角度から論じる絶好の機会なのに・・・。

 ねじれ状況で何も決められない国会を尻目に、憲法をめぐっては 1)二院制でいいのか 2)衆参両院の権限や役割分担を見直すべきかどうか 3)参議院と内閣との関係を見直すべきかどうか 4)国会審議を充実させるための立法手続きはどうあるべきかーなどの論点がメディアなどによってだされています。いずれも統治機構をめぐる課題ですが、このあたりから議論を始めていくのが大事ではないかと思われます。

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