元厚生省事務次官や家族を殺害し、重傷を負わせたとみられる犯人が警察に出頭、逮捕された。事件の全容が明らかになるにはまだ時間がかかりそうだが、なんとも卑劣極まりない犯人像に怒りと共に心凍る思いがしてならない。
この事件が起きて、日本がかつては極めて治安のいい安心・安全な国だったのが、それはすっかり過去のことであり、その手口や背景において、むしろ先端を行く国ではないかとさえ思うほどだ。井戸端会議からネット論議まで、全国各地で様々な意見が慨嘆とともに提起されているに違いない。
そんななかで、私が聞き捨てならぬと思ったのは、年金行政を取り仕切るとみられる存在は、政治家ではないということがくっきり浮かび上がったと言う意見だ。官僚が積み上げてきた課題処理を結局は追認するだけの大臣では、責任者と目されないということをこの事件は裏書きしていると言うのだ。勿論、元厚生大臣ら政治家への殺傷行為や、テロを推奨したりするものではないが、いまや怨念、攻撃の対象にすらならないというのは悲しいと言うのである。いや、それは分からない、いつ何時もっと危険で怖い事態が展開するかも知れないと反論したが・・・。
ともあれ、山口次官ご夫妻のご冥福と、吉原夫人の全快を祈りたい。故山口元次官とは、退官後に一二度お会いしたことがある。一度は私の事務所で独立行政法人福祉医療機構理事長としてのご挨拶をいただいた。日本の年金行政を世界に燦たるものに磨き上げることが、彼や夫人へのせめてものはなむけになるものと思われる。
Posted on 08.11.25 by AKAMATSU Masao
Filed under: 赤松正雄のブログ

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