昨日に続き両院協議会が開かれた結果、夕刻になって漸くまとまらないとの結論が出た。この件での民主党の戦略は、明らかに失敗だと思う。二つある。ひとつは、民主党は、定額給付金に関する部分を削除した一般会計第二次補正予算の修正案を可決する一方で、政府関係機関第二次補正予算は否決した。民主党が可決した一般会計第二次補正予算には、緊急の保証枠を6兆円から20兆円に引き上げるために必要な日本政策金融公庫出資金4039億円が計上されている。
他方、緊急保証の枠を6兆円から20兆円に引き上げるために必要な、日本政策金融公庫による保険金額の引き上げは、政府関係機関第二次補正予算で措置がされている。ところが民主党は、これを否決してしまったわけで、肝心の緊急保証枠の引き上げが実施できないことになってしまう。こういう論理矛盾を両院協議会で与党側から突かれたのだが、ひたすら定額給付金が不人気だという主張に終始したのはお粗末ではないか。
第二に、民主党は、定額給付金に2兆円を回さずに、学校の耐震化対策に使えとか、社会保障費に回せとの主張を展開した。しかし、今回の政府の景気対策では、緊急性が高い1万棟の学校校舎に対し耐震化を施すべく予算化しているし、1)介護従事者の処遇改善と人材確保に1491億円 2)医療対策に118億円 3)高速道路料金の大幅引き下げ5000億円 4)地域活性化・生活対策臨時交付金6000億円 5)緊急雇用創出事業1500億円などを主な施策として講じることになっている。多いにこしたことはないものの、屋上屋を架すようなことばかりいうのはいかがかと思う。
なお、これらの対策の財源については、赤字国債には依存せず、財政投融資特別会計の金利変動準備金などの活用を行うことになっている。
Posted on 09.01.28 by AKAMATSU Masao
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