自民、民主両党各党代表質問の味比べ《1月29日》

 28日の政府四演説に続き、29日は自民、民主両党の代表質問が行われた。それぞれ寸評をしてみたい。麻生首相は、明治維新、先の大戦の敗北に続く三度目の改革期と今をとらえ、「この国のかたち」を変える節目だ、と強調した。ここまでは当然の展開で、このあとどう続けるかが問題。それが「安心と活力のある社会」とは、いたって平凡すぎないか。大むこうを意識してとは言わぬまでも、話題になるような国家指標といったものを掲げて欲しかった。短期的には「安心と活力」でもいいが、中長期的には、もう少し夢と希望を抱かせるものが・・・。外相時代に掲げた麻生外交のキーワードともいうべき「自由と繁栄の弧」の方が、まだしも意欲を感じさせたものだ。

 これに対して野党第一党の民主党は、まさに口汚く罵り捲ったとの印象が強い。後に立つ自民党、公明党の質問者に問うとの姿勢も見せながら質問を行ったが、それ自体は悪くない。ただし、代表質問の場では無理だから、違う機会を作ったらどうか。もっと政党間論争があっていいと常々思っており、今までの党首討論は質量ともに物足りない。たまには、公明党の代表と民主党や共産党とのやりとりもみたい。

 自民党幹事長の質問は、型破りだった。時に用意した原稿から離れて感情を乗せながらの演説は、決して風格があるとはいえないまでも、覇気を感じさせ、出色のものとなった。とりわけ、今回の景気対策の中身を事細かに説明し、さらに具体的な中身を担当大臣に答弁で語らせたのは、いい。もう少し大所高所からの議論があってしかるべきとの批判はあろうが、国民有権者に分かりやすく与党の立場を示したという点で評価されよう。

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