中川財務相の酩酊会見の悲しい顛末《2月17日》

 中川昭一財政金融担当相が辞任をした。G7の終了後の記者会見は、どう見ても酔っ払っていたとしか思えない。日本では、酒のうえでのことを比較的大目に見がちだが、諸外国では、酒で自身をコントロールできない人に対しては、決定的に評価が落ちる傾向が強い。国益を損ねた以上、辞任はやむを得まい。

 ご本人は、風邪薬をかなり多めに飲んだと言われており、あくまで酒のせいではないとの立場であるようだ。そうだとすると、風邪薬の持つ弊害、副作用について、国民にしっかり知らせる必要があろう。薬品業界が黙っているのはおかしいといわざるをえない。

 月曜日の財務金融委員会の答弁を聞いていても、あまり反省をされている風には見えなかった。率直に酒を飲んだと言ったうえで、あのような意味不明の受け答えをしてしまったことを詫びる必要があった。

 今回の件では、伏線があった。さきの衆議院本会議における財務大臣としての所信表明演説で、20箇所を越える読み間違いがあった。あのあと、塾員OB国会議員の会で出くわしたので、直接本人に「どうしたのですか?随分読み間違えておられたようだけど」とただしたのだが、「野党やマスコミが過剰に騒ぐのですよ」ということだった。あまり反省はうかがえなかった。私の印象では、書いてあるものを読むことを日頃からあまり重視していないという感じがうかがえた。

 月曜日の法案の趣旨説明でも、二ヶ所間違えて、読みなおしていた。今回のことで、予算案が衆議院を通過したら、辞任するとの意向を表明されたり、総理に任せているとかの発言があったが、事態を甘く見ていたといわざるをえない。未来ある人だけに、ここは自ら潔く出処進退を明確にして、他日を期してもらいたかった。

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