緊急医療の現場では様々な問題が山積している。息も絶え絶えの状態でありながら、たらい回しされたあげく、受け入れ病院がなかったり、あっても手遅れなどといったケースは誰しも御免蒙りたい。18日に、消防庁と厚生労働省が揃って「消防法の一部改正法案」の説明に来た。1)救急搬送において、搬送先医療機関が速やかに決まらない 2)救急隊が現場に到着してから傷病者を病院に収容するまでの時間が延びている―など、消防と医療機関の連携を推進するための仕組み及び救急搬送・受け入れの円滑な実施を図るためのルールが必要との観点から、新たに改正したいとのことだった。
ルールを作ったところで、肝心の医者がいなかったり、いても受け入れ拒否があったりでは困る。総合的な検討が必要だとの意見を、担当者らと交わした。
そんな折りもおり、悲しい知らせが舞い込んできた。私の高校同期であり、赤坂で居酒屋を営んできたH君が急死したというのだ。築地の市場で買い出しの最中に、倒れた。恐らく、くも膜下出血で倒れた際に、頭を強打したのではないか、と。しばらくは、身元不明(証明書の類いを所持していなかったため)で、警察も対応に困ったという。誠に無情で、壮絶な死だ。救急車での搬送も間に合わなかったのかどうか、詳しいことは分からないが、考えさせられることは多い。
大手商社マンであった彼は、昭和の終わりに脱サラをし、職場結婚をした愛妻と共に、慣れない水商売に転じた。丁度私の初当選の頃(平成5年)には、仕事も軌道に乗り始め、勤め帰りのサラリーマンでいつも賑わうようになってきていた。東京在住の同期生同士で、お互いたまたま高校の16回生であることから、十六夜会なる親睦会を結成し、毎月16日に10人前後の仲間が集まっていた。いつも皆がわいわいがやがややっている時も、黙々と包丁を握り、料理を拵えていた。仕事だからとはいえ、いつも皆の輪に入れず、気の毒ではあった。働きすぎだったに違いない。「つひに行く道とはかねて聞しかど 昨日今日とは思はざりしを」―冥福を祈るのみ。
Posted on 09.02.20 by AKAMATSU Masao
Filed under: 赤松正雄のブログ

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