麻生総理の著作に『とてつもない日本』という本がありますが、この白鳥城は、まさに「とてつもない城」であり、門口堅蔵さんは「とてつもない人です」―19日にオープンした、白鳥城の竣工式に招かれた私は、こう切り出した。何しろこのお城は、なみではないし、この人物も大変な人だ。
これまでも、万里の長城、天安門、兵馬俑、モアイ像などの石建造物を姫路市西部郊外の自身が営む広大な老人保健施設内などに次々と作ってきたが、今度は南に隣接する標高110メートル山頂付近に、ヨーロッパで最も美しいと言われる中世の古城をモデルにして建設。敷地約一万平方メートルに鉄筋コンクリート7階建て、地上部分の延べ床面積は、4515平方メートルにもなる。最も高い部分は、姫路城の天守閣の高さをしのぐ45メートル。工事費総額は30億円を越す。そして、何よりもユニークなのは、この城を障がい者やホームレス、受刑者たちの就労の場としようとしていること。施設内外の清掃など環境整備に始まって、料理所、土産品販売の運営管理はすべてこういった人たちが就労する。また、この城の内部には、全国の障がいを持つ画家や一般のアーティストが製作した作品が展示されている。
この日、場内をいち早く見せていただいたが、100号から150号の大きな絵画が各部屋に整然と掲げられていた。とてつもないことを考え、実行する人がこの世にはいるものだと改めて感じいったしだい。若き日よりの夢を実現して満足するのではなく、さらにこの城の周辺に、海外からの障がい者も招き、匠の町を作りたいというのだから驚く。町の声を拾うと、気色が悪いとの心ない声もないではない。この城と町がこれから、どのように受け入れられ、発展するか、日本の文化許容力が試されるかのように思われる。
Posted on 09.04.20 by AKAMATSU Masao
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