先に五百旗頭真防衛大学校長の安全保障をめぐる論考「予測を超えた20年の情景」について紹介したが、さる20日には当のご本人に国会まで来ていただき、公明党外交安全保障調査会の場で改めてお話いただいた。タイトルは、「日本の安全保障の20年とこれから」。一時間みっちりと、古代から現代にいたる安全保障にまつわる同校長の持論を聞かせていただいた。PSI(大量破壊兵器、ミサイル及びその関連物資の拡散を阻止するための国際的な取組み)の訓練を防大生と一緒に見学した話やら高速ミサイル艦に同乗されたことなど、現場感覚に溢れたエピソードも盛り込んでの、なかなか聴き応えのある内容であった。そののちに、意見交換を行った。
私からは、「これからの日本の安全保障を考える時に、憲法の柔軟解釈では対応しきれないとする圧力が高まる可能性が高いがどう考えるか」との質問を投げた。同校長は、そうした動きを認めたうえで、「憲法9条の一項、二項は堅持したうえで、国際平和協力への関与を付け加えるべきではないか」との考え方が示された。合わせて「公明党さんには反対意見があるかもしれないが」と言われたので、私は「いえ、それこそ加憲の考え方です」と述べておいた。
また、他の参加者からの質問に答える中で、田母神元航空幕僚長の言動に同校長が批判をされたことをめぐって「防大校長退任論」に触れられたのは興味深かった。とりわけ、そのなかで小泉元総理からかつて同政権への評価を述べよとの要請を受け、肯定と批判取り混ぜて自由に意見を述べるに至った背景が面白かった。小泉さんのふところの深さとともに、五百旗頭校長の自由闊達な思想のありかがうかがえて、思わず身を乗り出したしだい。
この日の会合の前後では、神戸大で同氏の講義をかつて聴いたことのある党職員やら京都大卒の後輩議員らとの語らいもあり、味のある有意義なひとときとなった。
Posted on 09.05.22 by AKAMATSU Masao
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