気宇広大になる太陽エネルギーの活用法

 先日淡路島での議会報告会に行った際に、旧知の支持者の方から、いきなり「これを読んで下さい」といって、新書本を渡された。こどもの頃から、ともかく本を人様から頂くのが一番嬉しかった私ゆえ、ありがたくいただいた。著者ご自身から献本していただく機会は少なくないが、支持者からというのは珍しい。村沢義久『日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命』だった。当初はそれほどの感慨はなく、申し訳ないながら食指は動かなかったのだが、直後に毎日新聞の読書欄に紹介されていた。それを読んで、俄然思いが変わった。読むとなかなか面白く、かつ今に生きる政治家にとって大変効用のある貴重な本であることが分かった。

 第4部の「太陽エネルギー革命」がミソ。そこだけ読んでも価値がある。とりわけ、「ソーラーパワーでエネルギー自立へ」の章は、低炭素革命を掲げる現政権を構成するものにとっては必読文献だろう。「琵琶湖と同じ面積のソーラー・パネルを約140個日本の真南の赤道上3万6千キロメートル上空の静止軌道に打ち上げれば世界のエネルギー使用量を賄える」というのは文字通り壮大な提案だ。「高性能、低コストのバッテリーの実用化および送電技術の進歩で、発電した電気の貯蔵、輸送が容易になる」との条件つきで、「サハラ砂漠の5~10%の面積にソーラーパネルを敷き詰めると、世界のエネルギー需要を100%賄える」というのも凄い。「人類の頭痛の種である砂漠がエネルギー資源地帯に変身する」とは考えるだけでも楽しい。著者は、日本の場合は、耕作放棄地を使ったらどうか、とかあるいは四海を海に囲まれているのだから、洋上に浮かべてはどうかとかそのアイデアは際限がない。ともあれ、化石燃料を「燃やす文明」から「燃やさない文明」への転換を滔滔と説く著者のエネルギー源に頭が下がる。

 先日、淡路島に再び足を運び、下さった方と会う機会があったので礼を言ったのだが、本当に喜んでくださった。あとは、村沢さんのアイデアをどう具体化させるかの大きな宿題が残る。

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