農業と介護を安易な雇用先とは考えない《12月07日》

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 先週末は、土曜日に党本部で県代表者会議があり、日曜日には、政務調査会の出張(いわゆる出前政調)で栃木県に行った。このため地元には帰れなかった。

 県代表者会議での焦点は二つ。一つは、明年の参院選の第一次公認候補者の発表。比例区の8人のうち、注目されたのは、太田前代表が入っていたこと。定年で参議院を勇退する5人、先の衆院選で涙を飲んだ他の7人の思いをすべてこめての出馬だ。凄まじい戦いが連続する。大変な使命と言うほかない。かつて一緒に公明新聞で仕事をし、一緒に衆議院選挙に出て最初は一緒に落ち、苦節3年余、一緒に当選。その後は党の最高幹部をされながら、小選挙区で苦労の連続だった彼と、比例区に回った私とでは、比べるべくもない関係が続いてきた。大敗北の責任を一身に背負っての転身は、辛いことおびただしいだろうが、ここは乗り越えてもらうしかない。

 今一人私的に注目するのは、秋野公造君。厚生労働副大臣時代に少々一緒に仕事をした仲だけに、ひときわ嬉しい。長崎大学医学部出身の俊才。学問の道を経て厚労省医官に。高級官僚のイメージには程遠い。全くの庶民派。即戦力の人材として大いなる期待をしたい。

 もう一つの焦点は、公明党の新たなビジョン。新しい福祉、教育、平和をこれからの政策課題に掲げ、人道の国をめざすという内容。結党当時と時代状況が激変するなかで、おのずとこれら三課題を取り巻く庶民大衆の期待値も違ってきている。従来通りの感覚ではなく、全く新しいアプローチが求められている。このビジョンのもと、具体的な政策づくりに勤しみたい。

 ところで、出前政調での栃木県訪問は、朝が那須塩原での農業関係企業。昼からが、鹿沼市での介護施設。以前に、ある雑誌で《農業、介護を馬鹿にするな》との特集をしていた。昨今の雇用低迷のなかで、この二つの分野に安易に人を流し込めばいいとする風潮があることに対して、警鐘を打つ中身だった。要するに、農業はおのずと食べものを自然と対峙するなかで根気よく育てるものであるし、介護も生身の人を心を込めて取り扱わないと片時も勤まらない。決められた時間がきたら、はい、さようならでは済まない職域だ。政治がこの分野なら人を求めるニーズに事欠かないと簡単に考えていると手痛いしっぺ返しを受けるという内容だったと記憶する。

 栃木での視察、意見交換もこのあたりに視点を定めて訊いてみた。得るところ少なくない旅となった。来週は山形県に飛ぶ。そこでの調査などと合わせ、また報告したい。

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