怠け者が生まれる都市の裏事情《1月21日》

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 「姫路は日本でも10本の指に入るほど恵まれた都市。尤も、ドイツでは豊かな家からは怠け者しか生まれないとのことわざがあります」―今週の月曜日に、東京に住む姫路出身者を対象に「ふるさと姫路懇話会」が開催されたので、出席した。その際に、第一部で短い講演をされたドイツ文学者・エッセイストの池内紀さん(元東大教授)の言葉だ。

 この3年程で40近い都市を訪れて、その盛衰について比較、研究めいたことをしているという池内さん。この日は、佐世保、津山の二都市を例にあげて、姫路のこれからを考える上での参考としてほしいとのことだった。まず、長崎・佐世保市は商店街が凄く元気だが、その秘密は「すべてが繋がっている」ことが印象的だった。イベントのための広場、街中のベンチ、情報発信の仕組みなど、町の人々があらゆる面で連携を持っていることは目を瞠るものがあった。幸通り、小溝筋と似たような佇まいを持つ姫路にとり参考になる、と。

 一方、岡山・津山市は急速に寂れているが、その理由は昔からあった音楽大が移転してしまったことにある。音楽祭で現代音楽やジャズなどを演奏することに対して、町が雰囲気に合わないといって拒否姿勢を示したことが発端だ。倉敷に大学は移ってしまい、結局、教師や学生など大学にまつわる人的資源がなくなってしまった。このことから、池内さんは、新しい試みをすることによって、却って古いものが生きるのことを忘れてはならないと強調されていた。

 結論として、文化にカネを惜しんではならないし、文化施設が町のなかで繋がりを持つ必要がある、と強調。姫路ももっと町の中に繋がりを作っていかない限り、怠け者が生まれてしまうと指摘された。

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