二者択一のもたらす危うさと面白さと《3月24日》

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 先日、NHK総合テレビで放映された「日米同盟を考える」との1時間半の生番組を後日DVDで見た。有識者を交えて、自衛隊関係者や沖縄の住民など二十数名による討論会であった。正直に言ってNHKの司会者の不手際もあり、かなりぐじゃぐじゃな混乱した内容になってしまっていた。その原因は、在日米軍基地の存在はメリットがあるか、デメリットがあるかとか、日米同盟は深化させるべきか、慎重であるべきかなどと、二者択一の訊き方にあったと思う。ああいう問題の立て方では、対立点がはっきりして面白くはあるが、あまり生産的な議論にならなかったように思われる。

 そのような中で、「ブッシュ前米大統領を八つ裂きにしてやりたい」とか、「米国は世界で戦争を引き起こしており、それに日本が加担している」などといった反米の主張をされる向きの方々のエキセントリックな発言ぶりが印象に残った。現状を肯定する向きは総じて落ち着いた雰囲気だったのに比べて、今の日米関係を否定的にとらえる向きはかなり感情的な発言に終始し、マナー違反も厭わない感じだったのは遺憾である。評論家、学者の6人が流石に抑制を聞かせた発言ぶりだったのには救いを感じた。

 さらに特徴的なのは、スタジオの声がどちらかと言えば、反米側が優勢であったのに比し、電話やファックスによる視聴者の声は、それとは反対に圧倒的に不利な答えが出ていたように思われる。集約的に言えば、戦後日本の平和は、日米安保体制のお陰か、憲法9条のお陰かとの問題設定に通じよう。両方の側面があり、どちらかに軍配をあげるわけにはいかない。

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