攻守ところを変えた結果の難しさ《8月3日》

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 二日間の衆議院予算委員会での質疑を聴いて、感じるところは多い。政府側と最大野党と、攻守ところを変えることの難しさである。民主党の閣僚は、菅首相始めそれぞれ野党時代は追及巧者が多かった。一転、守る側になると、からっきし歯切れが悪い。一方、自民党は、政権についていた当時、谷垣元財務相も、石破元防衛相もまことに安定感がある答弁ぶりであった。しかし、攻める側に回ると説教調がすぎ、いささか精彩を欠く。

 そんな中で、私が注目をしたのは中井国家公安委員長(防災担当、拉致問題担当兼務)の答弁ぶりだ。金賢姫元死刑囚の招聘についてあまりに大袈裟で気を使いすぎではなかったかとの自民党委員の指摘に対して、日本に来てもどこも観る機会がないので、ヘリで空中からでも見せてあげたかったとの趣旨の発言には驚いた。相手を誰だと思っているのか。

 また、広島地方を襲った先の集中豪雨について、防災担当大臣として現地に赴く対応が遅かった上、ヘリで上空からの視察に留まったのは問題だとした斉藤公明党政調会長の指摘に、普段は感情的にならない自分だがといいつつ、色をなして、反論にならないいいわけを長々と展開した。斉藤氏の鮮やかな批判ぶりがかえって際立った。

 この大臣、深夜に警備担当を帰して、女性と二人だけになり、路上で堂々と情を交わすところを週刊誌に狙われるなど、大胆な行動ぶりと、公安担当の大臣らしからぬ警戒感のなさが就任当時話題になった。官僚臭など微塵もなく、人間らしさが魅力だが、少し勘違いをしておられる向きがあり、近未来に新たな問題を起こされるのではないか、と他人事ながら期待まじりの心配をしてしまう。


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